レクチャーとエスキス


講師の中川さんにレクチャーをしていただきました。

卒業設計・実作を通して中川さんがどのような考え・仮説を持って設計をされているかが垣間見えた気がします。
今考えていることが必ず何かの役に立つときがくるので、学生のときに考えていたことを忘れないようにして欲しいとのことです。


中川さんのお話を受けて、前先生からのコメントで、
スティーブ・ジョブズスタンフォード大学の講演での、「Stay Hungry,Stay Foolish.」という言葉を引用に出していました。

以下はスチュアート・ブランドの「Whole Earth Catalog」に影響を受けたジョブズのスピーチです。
http://sago.livedoor.biz/archives/50251034.html
http://www.wholeearth.com/index.php
http://greenz.jp/2009/03/16/wholeearthcatalogue/


今回のスタジオ課題でも、ちっちゃくまとまるより、あとで悩み続けて後悔してしまうような提案をしてしまったとしても、それはそれで後々に意味があるかもしれないとのことでした(笑)
とにかく自分のコンセプトを持つことが大事です。






レクチャーの前後でエスキスの様子です。ちょっと進行具合に差が出始めてきましたが、なんとかみんな頑張ってください!

中川さん:
今、前先生も言っていましたが、この一週間が勝負です。がんばりましょう。

井口さん:
中川さんのレクチャーで温度むらの話が出たが、いま均一な温度環境が求められている中で、
みんなの設計に「時間」の要素が入ってきているのが、面白い。時間帯ごと、季節ごとにどこがどのように使われるかなど、少しずつ考えてくれるようになってそういったことがそれぞれの設計を面白くしているように思う。

寺尾さん:
ライフスタイルの要素が出てきはじめていて、うれしく思う。実際には設計者の意図と、住まい手の使い方が違うことが往々にしてある。住まい手の使い方・動き方といったライフスタイルまで予想して設計できるようになると面白くなるだろう。

川島さん:
中川さんの話を聴いたり、普段現場で1000人くらいが仕事している場面を見て思うのだけれども、建築の作られ方を考えるときに、学生のときに考えていたパラメータがいかに少ないかということに気づく。どれだけ新しいことを考えようとしても、すごく色々な与条件で狭められていく中で新しいものを作らなければならない。実社会に出ると、いま考えていることと違った悩みがでてくると思うが、今の段階では、実社会での細かいことを除いた視点で「こういう視点があったのか!」というのを出せない限りは、課題をやっても意味がない。提案する建築が「環境建築」と言われてしまったら負けだろう。ただ、環境的に良しとされてきた建築をしっかりと分析して、今回は住宅スケールで全部自分で把握できるスケールなので、どこを突いたら新しいと思えるかを探して欲しい。中川さんはどこを突いたら建築が新しくなりうるかといった目の付け所がすごい面白い。みんなも学生ならではの新しさを見つけてもらいたい。

坂本先生:
みなさんには、空気・熱・設備などの私が持っている知識などを少しでも利用して欲しい。